ドアダッシュで働く全ての配達員には評価というものがあり、高評価をキープすることでトップダッシャーというものになることができます。
トップダッシャーとは、言わばドアダッシュにおける優良配達員のようなもので、他の配達員よりも優遇されるため、効率良く稼ぐことができます。
この手のフードデリバリーサービスの多くは評価機能こそ存在するものの、評価の良し悪しによる差はほとんど無かったのですが、ドアダッシュに限っては評価が重要な要素となり、報酬、給料に直接関わってきます。
というわけで今回の記事では
高評価配達員の存在
評価の基準
評価を上げるメリット
等について解説していきます。
・他の配達員よりも配達に呼ばれたい
・効率よく稼ぎたい
という方は是非ともご覧になってください。
ドアダッシュ配達員の基本的な報酬については下記の記事をご覧ください。
関連記事:DoorDash(ドアダッシュ)配達員の報酬の仕組み~給料、収入はどれぐらい?
現在、フードデリバリー業界で最もおすすめなのが出前館。
配達単価も高額なので本業、副業ともに働きやすくなっています。
登録方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。
記事の目次
ドアダッシュとは
ドアダッシュとは近年、アメリカにおいてNo1シェアを誇るフードデリバリーサービス。
サービスの開始こそ2018年と他社に遅れを取っていましたが、スーパーマーケットやコンビニ(アメリカのセブンイレブン)と提携したり、ダッシュマートという低コスト低価格の自前のお店を構えて他社と差別化することで顧客を増やしていき、2019年にはウーバーイーツを抜いてアメリカ国内でNo1フードデリバリーサービスとして認められるようになりました。
加盟店の豊富さ、コンビニやスーパーと提携することで他の競合企業とは異なる角度からアプローチし、2020年以降もシェアを拡大し続けています。
日本においては2021年5月に宮城県仙台市からスタートし、京都や大阪などの都市でのサービスも予定されています。
現在、日本国内でもお料理を運ぶ配達員を募集しています。
現時点では配達員登録は仮登録までとなっており、最後まで完了できるのは一部の都市にお住まいの方のみとなっていますが、他の都市でもサービスが始まり次第、本登録まで進めていけるようになっています。
ドアダッシュの配達員登録はバッグやオンライン面接後に備品を受け取ることで完了します。
ドアダッシュの高評価配達員、トップダッシャー
「ドアダッシュの配達員として効率良く稼ぐには高評価を得てトップダッシャーになる必要がある」とお伝えしましたが、トップダッシャーになると通常の配達員よりも優先して配達に呼ばれます。
例えば、トップダッシャーのAさんと、通常の配達員のBさんが同じ場所で待機していたとします。
そこにとあるお店から配達の依頼が入るのですが、まず最初に配達に呼ばれるのはトップダッシャーであるAさん。
このAさんが拒否するとBさんが呼ばれます。
この場合、Bさんが優先されることはほとんどありません。(一部の例外を除く)
ドアダッシュでは他社のように平等に配達に呼ばれるわけではないため、トップダッシャーになる意味合いが非常に大きくなっています。
シフト制度を導入しているアメリカ本国のトップダッシャーは優先的にシフトを組むことができます。
また、シフトを入れていない時間帯であっても稼働できたりと優遇される部分は日本国内とは異なります。
※アメリカの一般の配達員はシフトを入れないと稼働できません。
では、どうすればトップダッシャーになれるのでしょうか?
以下へと続きます。
トップダッシャーになるための条件
ドアダッシュの優良配達員でもあるトップダッシャーになるためには5つの条件があります。
難易度はそれぞれで異なりますが、主に以下の全てをクリアする必要があります。
1.評価:4.7以上(5段階評価)
2.応答率:70%
3.完了率:95%
4.前月の配達数:100件以上
5.累計の配達数:200件以上
クリアの難易度
1←2←4←3←5
人によって多少、異なるかもしれませんが、おおよそこのような順になります。
要件は以下で解説していますが、それぞれの数値が大きいほど評価が高くなります。
逆に評価が低くなることで配達に呼ばれなくなったり、最悪の場合、アカウント停止になったりすることがあります。
※アカウント停止の条件は記事の後半で解説しています。
配達員評価
他のフードデリバリーサービス同様、お客さんとお店は配達員を評価することができます。
実際に料理を運んだお客さんが配達員に対して5段階の評価をし、直近100件の平均値がその時点での配達員の評価となります。
トップダッシャーになるためには、5段階中4.7をキープし続ける必要があります。
星の数で表示され、配達員アプリで確認できます。
メモ
Uber Eatsやmenuなどは全体の評価中、Good評価の割合である99%、100%という形になっていますが、ドアダッシュは5段階の平均値というのが配達員の評価となります。
なお、評価は直近100件の評価によって決まり、評価を1件いただいたら古い評価は除されていく仕組みになっています。
ここはUber Eatsと同じです。
アメリカの配達員の平均評価
2020年~2021年のアメリカ国内の配達員が公開しているところでは、おおよそ4.5前後が平均値となっています。
評価が低い配達員で4.2、高い方は4.9という数字が確認できました。
上から下まで幅広くなっていますが、全体の評価を見ても、この4.7というのはかなり高い水準と言えます。
お店、お客さんに最低限のマナーを持って接するのはもちろん、配達を予定時間通りに完了できたか、料理が綺麗な形で届けられたか等、様々な要素が求められます。
評価対象からの除外
システムの不備や天候、他の配達員の尻拭いなど、いわゆる自身の責任ではない配達で悪い評価を受けた場合、その評価は除外されます。公式でも明確に記載されています。
・レストランでの待ち時間が10分以上
・お店側による欠品、料理の入れ間違い
・配達を受けた段階で15分以上に遅延が予想される
・他の配達員がキャンセルした注文で15分以上の遅延が予想され
・3つ以上の注文を受けている場合
・異常気象
時に配達員からしてみれば、どうしようもない事で悪い評価が付けられることがありますが、上記のような理由がある場合は除外されます。
ポイント
通常、悪い評価を頂戴しても消えるのを待つしかありませんでしたが、このような一部の評価を除外する仕組みは、評価が報酬に大きな影響を与えるドアダッシュならではの救済措置とも言えます。
応答率
応答率とは配車に呼ばれた回数に対して、実際に配達を受けた割合を指します。
トップダッシャーになるためには、応答率70%以上をキープする必要があります。
10件配達に呼ばれて、そのうち7件受ければ70%、9件だと90%となります。
ただ、ドアダッシュの場合、応答率70%をクリアするのはそこまで難しくありません。
Uber Eats等では配達で走る距離が長くなりがちなお店(主に個人店)と短いお店(マクドナルド)がはっきりと二極化していて、拒否する頻度が高くなりがちですが、ドアダッシュはお店ごとの配達距離にそこまで差はなく、お店を吟味する必要性はそこまでありません。
逆に10件中3件までは拒否できるというのは数値的にも緩い印象があります。
完了率
完了率とは受けた注文をお客さんに届けた割合です。
トップダッシャーになるためには完了率95%をキープする必要があります。
配達件数を重ねていくと、不慮のトラブルというのはどうしても出てきます。
・料理が溢れてしまった
・配達中の車両トラブル
このような状況に遭遇し、お客さんに注文の品を届けられなくなった時はサポートに任せて指示を受けるのですが、完了率はこういった時に低下します。
この完了率、95%という高い数値だけ見ると厳しいと思われるかもしれませんが、トップダッシャーになるための5つの条件中、最も簡単にクリアできます。
しっかりとした配達用のバッグを使い、車両を定期的にチェックしていれば、「届けられない」なんてことは滅多にありません。
時に不運に見舞われて届けられないなんてことが出てくるかもしれませんが、計算上は20件の配達で1件までは許されます。
95%というのは普通に配達をしていれば十分にクリアできるので、特に気にする必要はありません。
お客さんやお店都合でキャンセルされたものは完了率が下がりません。
前月の配達数
直接の評価とは違いますが、前の月に100件以上の配達を完了させる必要があります。
前月の配達件数が加味されるため、ドアダッシュの配達員になったばかりの新人の方は対象から外れるということになります。
少なくともトップダッシャーになれるのは2ヶ月目以降の配達員ということになります。
ただ、この100件というのは条件としてはそこまで難しくなく、副業の方でも稼働日を増やすことで十分に達成可能です。
仮に1日に10件の配達した場合、週に3日で30件、一ヶ月で120件に達します。
ただし、サービスが開始して間もない時期というのは、注文件数じたいが少なく、配達員同士で取り合う状況になります。
そのため、1ヶ月で100件というのは初期の時点では大都市でもない限り、達成するのが難しい可能性もあります。
ちなみにサービスが浸透して全体の注文数が増えてきたとしても、1日で配達できるのは30件あたりが上限になります。
※ドアダッシュの場合、配達単価が高く、少ない配達で一定以上の報酬になる一方で、Uber Eatsのように1時間で3件も4件もこなすことはできません。
累計の配達数
累計の配達数もトップダッシャーになるための基準となります。
累計配達数は200件以上となっており、すぐに到達するのは難しいですが、継続して稼働していれば誰でもクリアすることができます。
低評価によるリスク
ここまではトップダッシャーになるための条件というについて紹介してきましたが、ドアダッシュでは低評価が続くことでアカウントが停止になるという大きなリスクがあります。
「普通に」配達していれば気にする必要はありませんが、アカウント停止という大きなリスクがあるため、通しておいてください。
なお、アカウント停止の可能性が出てくるのは、お客さんの評価、完了率、受入率、オンタイム/早期率のいずれかが基準値を下回った時。
それぞれの基準を見ていきます。
評価:4.2未満
お客さんによる評価が4.2を下回るとアカウント停止の可能性があります。
アメリカでは多くの配達員が4.4~4.5あたりだったので、4.2以上という数字は決して難しい数字ではありません。
ですが、低い評価を頂く時というのは得てして続くことが多いので、何がいけなかったのか原因を把握する必要があります。
評価はアプリ内で常に確認できますし、ドアダッシュ側で必要と感じた時は配達員にも備考欄で表示されます。こまめに確認して改善することで、低評価を減らすことができます。
完了率:80%
トップダッシャーになるための条件は95%でしたが、アカウント停止の基準は80%となっています。
80%というのは5件の配達中1件が届けられないということを意味していますが、普通に配達していればこのような事はまずありえません。
特に気にする必要はないかと思います。
応答率が極端に低い
こちらについては明確な数字は公表されていませんが、応答率が明らかに低くなると、アカウント停止になるとされています。
オンタイム/早期率が低い
このオンタイム/早期率は到着予定時刻に届けられた割合のことで、遅延が発生すると数値が下がります。
早期率の数値が下がるのは到着予定時刻から5分以上過ぎてしまった時。
こちらも明確な数値は公開されていませんが、頻繁に遅延が繰り返されるとアカウント停止になるとされています。
まとめ
今回はドアダッシュの高評価配達員のトップダッシャーになるメリットや条件と低評価が続くことによるアカウント停止リスクについて紹介しました。
それぞれで明確な基準を作っていることからも、ドアダッシュがお客さんの評価や声を重視しているのが見て取れます。
個人的にこの評価制度は大いに賛成です。
そもそも、これまでのフードデリバリーのように高評価配達員と低評価配達員が同じ土俵で注文を取り合うというのがおかしい話です。
加えて、評価を上げていくメリットもないですし、これではサービスの質が上がるわけもありません。
アメリカではドアダッシュ以外でも高評価によるインセンティブを導入するデリバリーサービスも出てきていますし、日本国内でも特にUber Eatsあたりは積極的に導入してみてはどうかなとも思う次第であります。